結論:講座は「肩書きの名前」ではなく「中身の深さ」で選びます
ボイストレーナーに国家資格はありません。だから認定講座も種類がさまざまです。選ぶ基準は名前ではなく、何をどれだけ学べるかです。この一点を軸にすると、迷いがへります。
まず知っておきたい前提
ボイストレーナーは、誰でも名乗ることができる仕事です。国が定める資格がないからです。
つまり「公式の資格」を取るために講座へ行くのではありません。力をつけるために学ぶのです。ここを取りちがえると、講座えらびもずれてしまいます。
見極めるための5つの質問
講座を比べるときは、次の5つを自分に問いかけてください。
- 発声のしくみを、根拠から学べるか — 感覚や精神論ではなく、体の動きとして説明してくれるか。
- 教え方まで習えるか — 自分が歌えることと、人に教えられることは別の力です。
- 練習を安全に進める知識が入っているか — 声をこわさない導き方を学べるか。
- 学んだあとも相談できる場があるか — 学びっぱなしで終わらない仕組みがあるか。
- 誰が教えているか分かるか — 指導する人や監修者の経歴が、はっきり示されているか。
5つのうち多くにうなずける講座ほど、長く役に立ちます。
期間と中身のバランスを見る
講座には、数時間で終わるものから、半年かけて学ぶものまであります。
短い講座が悪いわけではありません。目的に合っているかが大切です。基礎を一度だけ知りたいなら短期でも十分です。指導者として深く学びたいなら、時間をかけた講座が向いています。期間と料金だけで決めず、中身とのつり合いを見てください。
あやしい言葉に気をつける
選ぶときに、立ち止まってほしい表現があります。
- 「必ず稼げる」「すぐにプロになれる」
- 「この資格があれば仕事を保証します」
- 「今だけ」「あと数名」と、しきりに急がせる
こうした言葉が前面に出ている講座は、いったん落ち着いて中身を確かめましょう。学べることより、契約をいそがせることが目的になっている場合があるからです。良い学びは、あなたを急がせません。
なお、声の出し方を学ぶ中で、のどに痛みや強い不調を感じたら、無理をせず耳鼻咽喉科など専門機関へ相談してください。
教えるときに役立つこと
講座をえらぶ目を持つことは、そのまま教える力につながります。
あなたが指導者になれば、生徒さんもまた「どこで学ぼうか」と迷います。そのとき、良い学びの見分け方を知っていれば、相手に合った進め方を示してあげられます。
たとえば、こう伝えられます。
- 「名前より、何を学べるかで選びましょう」
- 「学んだあと相談できる場があると安心ですよ」
- 「急がせる相手には注意してくださいね」
選ぶ基準を言葉にできる人は、信頼されます。学ぶ目は、教える目でもあるのです。
自分に合う一歩を確かめる
講座えらびに正解はひとつではありません。大切なのは、あなたの目的に合うかどうかです。
「どんな学び方が自分に向いているか知りたい」と感じたら、まずは適性診断で確かめてみてください。ひとりで悩まず、合う道をいっしょに見つけていきましょう。
よくある質問
- どの講座を選べば、いちばん得ですか?
- 名前や値段だけでは決められません。発声のしくみと教え方を学べて、学んだあとも相談できる講座が、長く役に立ちます。自分の目的に合うかで選んでください。
- 短い講座と長い講座、どちらがいいですか?
- 目的しだいです。基礎を一度知りたいなら短期で十分です。指導者として深く学びたいなら、半年など時間をかけた講座が向いています。
- 「資格があれば仕事を保証」と書いてある講座は安心ですか?
- いったん落ち着いて中身を確かめましょう。ボイストレーナーに国家資格はなく、仕事や収入を約束できるものではありません。学べる中身を基準に選んでください。
参考にした一次情報
- MUSEION 指導者育成プログラムの運営知見
